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ぜんぶ、フィデルのせい

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先月「ぜんぶ、フィデルのせい」という映画を観てきました
結論からいうと、1月にして今年のベスト1に出会ってしまった感じ

あらすじなんかはLink先を見ていただくとして

素晴らしいのは、脚本、演出、撮影、編集に渡って、徹底された子供視点での描写
これ、口で言うのは簡単だけど、表現として成功してる作品はほとんど観たことがありません
撮影に関して具体的に述べますと、ローアングルと中望遠
ローと言っても小津映画のようなグランドレベルじゃなくて子供の視点の高さ
大人は全て見上げる形か、腰の辺りが画面を塞ぐような形で撮影されています
それと中望遠の組み合わせは、状況が把握しずらい一方で、細部ディティールはしっかり描写するという
子供の頃ってそうだったなぁと
細かいことつまらないことにはすぐ気付くし良く覚えてるけど、大局的なことは全然わかってない
この視点によって、重くなりそうなテーマをポップな映画に仕上げています

ラストシーン、主人公の女の子がちょっとだけ成長するわけですが、そこでカメラは初めて俯瞰に入ります
しかしそれも、とても小さいクレーンアップです
半径10mもない俯瞰のショットですが、その主人公の世界観の広がりとリンクしている感じがとても心地いいカットでした

今は恵比寿で単館公開ですが、3月から全国に広がっていくようです
といっても小屋の数は非常に少ないですが
DVDを待ってもいいのですが、隣の県くらいだったら観に行く価値はある映画です
騙されたと思って遠出しましょう :p

  by lion_pigpen | 2008-02-17 09:44 | 映画

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